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【無料開催】神戸シンポジウム 11.22「子どもを片親にしない社会」を、あなたと一緒に考える日...共同親権

  • 執筆者の写真: 迪宇 坂本
    迪宇 坂本
  • 3 日前
  • 読了時間: 6分

親子交流は贅沢ではなく、DNAが証明する必然


共同親権

離婚を考えている方、

すでにシングルマザーやシングルファーザーとして子育てをしている方へ。


そして、

共同親権に賛成の方も、反対の方も。


今の日本で起きている現実を、

直視できているでしょうか。


離婚後、

月2回以上

子どもと交流できている親は、わずか7.7%


言い換えれば、

100人中93人の親が、

離婚と同時に

「子どもと会えない」という現実に

直面しているんです。


この数字は統計ですが、

その背後には生身の親子の叫びがあります。


「なぜ自分だけ会えないの?」

と問いかける子どもの声。


「子どもに会わせてほしい」

と願い続ける親の嘆き。


ここで、大切なことを、ひとつ。


子どもは、


父と母から

それぞれ50%ずつDNAを受け継ぎます。


さらに祖父母からは25%、

曾祖父母からは12.5%……


世代をさかのぼれば、

何百人、何千人もの命の連なりを

その身に宿して生まれてきます。


この比率は、遺伝学の基本法則である

「メンデル遺伝」と「血縁係数」で説明される、

数理的に確かな期待値です。


理論的には、

どれだけ世代をさかのぼっても

このルールは適用されます。


しかし、現実のDNAには

「組換え」という現象が起きるため、

世代を経るごとに揺らぎが生じます。


例えば

孫は祖父母から平均25%を受け継ぎますが、

実際には22%だったり

28%だったり、個人差が出ます。


さらに、5世代ほどさかのぼると、

「その先祖からのDNAが全く入っていない」

ということも珍しくありません。


つまり、

血縁としては確かに祖先であっても、

DNAの痕跡が消えてしまう祖先もいるんです。


現代のDNA検査でも、

安定して検出できるのは

5〜6世代前までが限界とされています。


それ以上遠い世代になると、

「受け継いでいない」ことが普通に起きる。


それでも、

数理的には子ども一人ひとりが

無数の祖先の可能性を背負って生まれてきます。


この事実は

何を意味するのでしょうか?


子どもが

親と会えなくなることは、

ただ会話や

遊びの時間を失うだけではありません。


「自分の半分のルーツを否定された感覚」を抱き、

アイデンティティの

その根っこが揺らぐことにつながると言われています。


だからこそ、

親子交流は

「あっても、なくてもいい贅沢」

ではなく、

DNAが証明する生物学的な必然ではないでしょうか。




数字が突きつける、日本の異常


厚生労働省の統計によれば、

日本では年間約18万組が離婚しています。


そして、離婚後に子どもと安定して交流できる親は、

先ほどの通りわずか7.7%


比較のために、OECD諸国のデータを見てみましょう。


フランスやドイツでは

「共同親権」が当たり前であり、

離婚後も双方の親と子どもが関わり続けます。


スウェーデンでは

離婚後も約30〜40%の子どもが

「共同居住」を選択し、

親とほぼ平等に過ごしています。


アメリカやカナダでも、

共同親権のもとで

週末や平日を

バランスよく行き来するケースが一般的です。


この国際比較を見れば、

日本の「単独親権」が、いかに異常で孤立した仕組みかが一目瞭然です。



親子交流が子どもにもたらすもの


心理学や教育学の研究では、

親子交流の重要性が繰り返し証明されています


安心感と自己肯定感


両親から「愛されている」と感じる子どもは、

自己肯定感が高まり、

社会性が育ちやすいことが知られています。


【出典】Amato, P. R., & Gilbreth, J. G. (1999). Nonresident fathers and children's well-being: A meta-analysis. Journal of Marriage and the Family, 61(3), 557–573.



学力や社会性の向上


父母双方と関わりを持つ子どもは、

学校生活への適応力が高く、

学業成績や社会性も安定しやすいと報告されています。


【出典】Lamb, M. E. (Ed.). (2010). The Role of the Father in Child Development (5th ed.). Wiley.



将来の家庭観への影響


「両親が自分を見守っている」と感じる子どもほど、

将来に家庭を築くときに

安定した関係を築きやすいと示されています。


【出典】Amato, P. R., & Sobolewski, J. M. (2001). The effects of divorce and marital discord on adult children's psychological well-being. American Sociological Review, 66(6), 900–921.



DNAに裏付けられたルーツへの理解


子どもは父母から

それぞれ50%ずつDNAを受け継ぎます。


親との交流を失うことは、

自分のアイデンティティの半分を失うことと同義であり、

精神的な安定や自己理解に大きく関わります。


【出典】Coop, G. (2013). Genetic genealogies: The use of DNA to trace ancestry. Nature Reviews Genetics, 14(6), 371–380.


子どもにとっては、

「自分の存在理由」に関わる問題です。


片方の親を失うことは、

まさに「心の半身を奪われること」だと思いませんか?



親が子どもに会えない苦しみ


子どもだけではありません。親もまた深く傷つきます。


孤独と抑うつ 


「会わせてほしい」と調停で訴えても

「認められません」と繰り返される現実。


多くの別居親が

精神的に追い込まれています。



仕事への影響


心の不安から仕事に集中できず

休職や離職に追い込まれる人も

少なくありません。


労働力の損失は

社会的にも大きな損害です。


社会からの誤解 


「子どもに会えないのは自分に問題があるからでは?」

という偏見にさらされ、

二重の苦しみを抱えます。


これは個人の問題ではなく、

日本全体の「構造的損失」なのです。



共同親権という希望と課題


2026年5月までに、

日本でも共同親権が施行されます。

これは大きな希望の一歩です。


しかし、課題も残されています。


  • 賛成派:「子どもにとって両親と関わり続けるのは当然」

  • 反対派:「DVや虐待のリスクをどう防ぐのか」


どちらの声も真実です。


重要なのは「どちらが正しいか」ではなく、

「どう運用するか」ではないでしょうか。


制度だけでは

親子交流は守れません。


現場で、学校で、家庭で、

社会で――その運用をどう築くかが問われています。



なぜ神戸で?なぜ無料で?


今回のシンポジウムを

「神戸」で、「無料」で開催するのには理由があります。


離婚後共同親権

誰でも来られる開かれた場にしたい

シングルマザー、離婚を考えている方、

共同親権に賛成の人も反対の人も、立場を問わず参加できる。


経済的事情で参加を諦める人をゼロにしたい

お金がないから参加できない

という壁をなくすために完全無料にしました。


神戸から全国へ広がるモデルに 

神戸という都市の発信力を活か

ここから全国に「親子断絶をなくす運動」を広げたい。



開催概要


  • 日時:2025年11月22日(土)18:30〜21:00(開場18:00)

  • 場所:神戸市中央区文化センター10階(三宮駅 徒歩6分、神戸市役所西隣)

  • 定員:100名(参加無料/事前申込制)

  • 懇親会:終了後に任意開催(会費3,000円程度)



最後に ― あなたの声が未来を変える


この問題は、決して「他人事」ではありません。


離婚を考えている方にとっては、

明日の自分の課題です。


シングルマザーや

シングルファーザーにとっては、日常の現実です。


共同親権に賛成の方にとっては、

制度をどう実現させるか?という挑戦です。


共同親権に反対の方にとっては、

課題をどう克服するか?という大切な議論です。


子どもは、

父と母から

50%ずつDNAを受け継いで生まれてきます。


そのつながりを守ることは、

子どものアイデンティティを守ることです。


「子どもを片親にしない社会」

――これは理想でも空想でもありません。い


今、私たち大人が


夫婦の別れが

親子の別れではない


そう、一歩踏み出せば

実現できる未来です。


その一歩を

神戸から始めませんか?


無料だからこそ、迷う理由はありません。


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